980222
図書館がなければ はじまらない
木曽郡の図書館設置率が長野県で一番低いということをご存知でしょうか。数字だけでものを言うのは誤解の元になるかもしれませんが、長野県の
自治体の図書館設置率は41.6%、中信地区が24.3%、そして木曽郡は9.1%となっています。実は木曽郡内では楢川村に1館あるだけなのです。
県内の町の図書館設置率は61.6%となっています。木曽郡内の3つの町の内、2つの町に図書館があっても良い計算になるのですが、実際にはいず
れにもまだ図書館はありません。
長野県の地図を持ってきて、図書館のある自治体を黒く塗りつぶすと、木曽郡は真っ白に残ります。
近年、自然を求めて木曽郡に移り住んでくる人も増えていますが、みな一様に図書館のないことに驚きます。「よく不便じゃないですねえ。」と面と向か
って言われたこともあります。
しかし、「図書館がほしい」と言うと、地元の方からは「あんなところに行く人はいないよ。」とか「そんな難しいものはいらない。」と言われてしまいます。
どうやら、木曽では図書館が高尚なもの、贅沢なものと思われているらしいのです。
これは不思議なことです。郵便局は高尚だとか、体育館は贅沢だとか言う人はいないのに図書館に限っては高尚であり、贅沢だと言われてしまうので
すから。実際には、お医者さんや郵便局と同じように、生活の中に生きるのが図書館なのですが。
もっとも、今まで見たことも利用したこともないものですから、その実態が分からないのも無理はありません。
図書館は暇を持て余した人が、教養をつけるために行くところではありません。(もちろんそれだっていいのですが)日々の生活の中で、必要な情報を
求めるところです。子育てや夕飯のメニューのヒントを探すのもいいですし、高くて買えない絵本や、もっと気楽にベストセラー小説やタレント本を借りるの
もいいのです。
一度図書館を使い出すと、とても図書館なしではいられなくなります。無医村では心配で子育てが出来ない、というのと同じです。
今日の図書館はただ本を貸すというだけでなく、さまざまな活動を行い、さまざまな面から私たちの生活を支えてくれています。
とにかく図書館がなくてははじまりません。ぜひみんなで図書館について考えていきましょう。
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