980322
もっと知ってほしい予約制度


私は日常的に中津川市立図書館を利用していますが、実際にはここを通して岐阜県立図書館や滋賀県立図書館などさまざまな図書館の本を利用し
ています。

図書館というのははそこにある本だけを貸し出しているのではありません。現在貸し出し中の本でも、頼んでおけば、返却されたときに優先的に貸し出
してくれます。また蔵書にない本でも、他の図書館から借りてくれたり、新たに購入したりして貸し出してくれます。

こうしたサービスを予約制度と言います。

これは図書館が単なる「貸し本屋さん」でないことの証明ではないでしょうか。

私たちは日常生活の中でさまざまな疑問や問題にぶつかります。そしてそれを解決するための手だてやヒント、情報を求めています。そうしたさまざま
な資料要求に的確にこたえようというのが図書館なのです。

図書館には情報検索のプロ(司書)がいて要求された資料、情報を草の根別けても探し出し、提供してくれます。予約制度は私たちの知る権利を保障
する機関である図書館にとってなくてはならない制度といえるでしょう。

もう一つ重要なことは、この予約制度によって図書館自体が充実してくるということです。利用者の声がストレートに蔵書の購入に反映するわけですか
ら、より親しみやすい図書館になるわけです。

私が勤めている中学校の図書館では数年前から予約制度を取り入れていますが、生徒からの評判は上々です。「読みたい本が読める」「面白い本が
たくさんある」という生徒の声だけでなく、図書館担当者からも「子供の読みたい本が分かり、図書館運営に生かせる」という声もいただいています。図書
館は利用者の声によって作られていくと言っても過言ではありません。

しかし、だからといって利用者に迎合して蔵書の質が低くなるというのではありません。それどころか、飯田市立中央図書館の滝本さんによると、「市民
からのリクエストは多岐にわたるとともに、予想以上に高度で専門的だ」とのことです。

現在図書館を利用している人の中にもまだ予約制度を知らない人、利用したことのない人がいるかもしれません。ぜひ活用してください。利用者にとっ
て便利なだけでなく、これによって図書館自体が生き生きとしてくるのです。

ところで、先日、中津川市立図書館から予約の回答として長野県立図書館の本が回ってきました。長野県に住みながら岐阜県の図書館を通してしか
長野県の本が利用できないということに、ちょっと複雑な気持ちになりました。





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