980412
なんでも教えてくれる図書館
レファレンスという言葉を知らない人が多いのは残念なことです。
前回、図書館は私たちの知る権利を保障してくれる、と言いました。そして、そのために予約制度というものがあるのだと言いました。
さて、知る権利の保障をより確かなものにするためにあるのがこのレファレンスというものなのです。図書館で調べ物をする機械は多いと思うのです
が、慣れない私たちでは、見当違いのところを一生懸命さがしていたりとか、うっかりしたりとかで、必要な情報がきちんと見つからないことがあります。
そんなときに、アドバイスしてくれたり、資料を紹介してくれたり、場合によっては具体的に疑問に答えてくれたりします。
したがって、予約制度のように本を貸すというサービスからさらに一歩進んだ、情報そのものを提供する、もっと言えば、知恵を提供するとでも言うべき
すばらしいサービスなのです。
例えば、「日本におけるゴミの量はどう変化してきたのか。」とか「最近スピルバーグが映画化した、黒人問題を扱った作品の邦訳はあるか。」などさま
ざまな疑問や質問に対して、資料を提供するなどして的確に答えてくれます。また、子どもの「オーオコトとオーニ(大男と鬼)の本ない?」というようなあや
ふやな要求にも丁寧に本の紹介をしてくれます。
ところで、疑問に思っていることはあるけれど、何がわからないのかが良くわからないということが良くあります。ところが、司書に相談することによって
自分の問題がはっきりしてくるということがあります。
情報検索のプロフェッショナルである司書はただ情報を提供するだけではなく、レファレンスという仕事を通して、私たちの知的活動をサポートしてくれ
るのです。
昨年の長野県図書館大会で楢川村図書館の方が、「楢川村図書館では、資料構成や住民の要求から、漆器に関する予約やレファレンスが多く、ま
た、その数も一般の図書館よりも多いようです。」とおっしゃっていました。図書館はこうした形で地域の産業にも貢献しているわけです。
司書は最新で専門的な知識と、奉仕の精神をを持ちあわせていなければなりません。
図書館は立派な建物と資料さえそろえればいいのだ、とか、本の貸し出しくらいなら誰にだって出来るなどというのはとんでもない考え違いと言えるでし
ょう。
|