980510
情報の発信地として

 東京で学生時代をすごしたことのある人ならば、「ぴあ」などの情報誌を片手に、映画館や劇場を飛び回った経験があることでしょう。もともとがほんの
小さなコンサート情報誌だった「ぴあ」が今では全国ほとんどのイベントのチケットを取り扱うような巨大な産業となっています。

今ほど、情報が求められている時代はないのではないでしょうか。的確な情報は力だとも言われています。だからこそ、情報公開条例があちこちの自
治体で検討され、インターネットがもてはやされるのでしょう。

そう考えて私たちの身の回りを見てみると、きちんと収集して整理し提供してほしい情報が結構たくさんあります。 P T A やさまざまな団体が催す講演
会、終わってから「えっこんな人が来ていたの。」と驚くことが良くあります。小さなコンサートや展覧会、お話会なども知られずに終わってしまうことが多い
のではないでしょうか。

木曽は文化的刺激が少ないといわれますが、正しくは「文化的情報が伝わりきらない」と言った方がいいのではないでしょうか。地域で熱心に活動して
いる人たちが思っている以上に沢山いるのですから。

さて、図書館は情報を扱う機関です。いったいどんな事が出来るのでしょうか。もちろん今までにお話したような、図書資料を中心とした情報提供活動
が日常的に行われているのは当然のことですが、これらの地域に関わった情報を発信する場になっても良いのではないでしょうか。

東京都墨田区の八尾図書館では近隣で行われる講演会をリストアップし、聴講希望者のためにバスまで仕立てる講演会ツアーと言うのを企画してい
たそうです。また過疎に悩む北海道置戸町の図書館長をしていた沢田正春さんは、図書館は「地域の生産や生活に役立つ資料の提供をし、地域課題と
の結びつきを深めながらその役割を増幅しつつ地域の中に根を張っていく」(沢田正春『山あいの図書館と地域の暮らし』日本図書館協会刊)と言ってい
ます。

もっともこうした活動はやろうと思えば公民館でもできないことではないと思うのですが、専門的な技術と組織力を持った図書館は、今後このような形で
ますます需要が高まっていくのではないでしょうか。

ただ本がある、というのではなく、どんな活動をしているのかということが注目されていくと思うので。

ところで、木曽の図書館を考える会ではインターネット上にホームページを開設し、そこで身近な読書会、図書館学習会などの紹介をしています。ま
た、会報の中でも紹介をしています。情報がありましたらぜひ事務局までお寄せ下さい。

事務局:大桑村野尻2114-2

    TEL・FAX 0264-55-2096

ホームページURL http://www.cnet-kiso.ne.jp/f/feicyu/tosyo.html




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