「ねえねえ、すごいんだよ。」中津川市の福祉施設で介護実習をしてきた妻がびっくりした様子で話し始めました。
妻が介護実習をしていた福祉施設は恵那山の山懐、御坂峠のすぐふもとという山の中にありました。私も一度だけ訪
ねたことがあるのですが、国道19号線から自動車で20分、坂の多い悪路を登らなければいけません。眺めも環境も すばらしいのですが、市街地からは遠く、商店などもなく、お世辞にも便利なところとは言えませんでした。木曽に住ん でいる私が言うのですから相当なものだと思います。 「でもね、そこにブックモービルがくるんだよ。」それが妻の言いたかったことのようです。ブックモービルとは図書館
車。マイクロバスに本を積んで図書館から離れた地区の人たちに本を届けるのです。多くの人に読まれそうな本、地区 の人にリクエストされた本をたくさん積んでいます。 本来、図書館は歩いて行ける所にあるのが理想です。そのために、大きな都市では、本館の他に、たくさんの分館を
造りネットワーク化しています。松本市などの図書館ネットワークは有名だと思います。それでもカバーできない遠隔地 ではこのブックモービルが活躍するわけです。 山間の小さな町にあって、着実な活動をしている下伊那郡阿南町立図書館では、集落が点在するという地域の特性
から、ブックモービルは絶対必要だと言っていました。 同じような条件の木曽郡で図書館が作られるならば、やはりブックモービルは図書館の要になるのではないでしょう
か。特に、高齢化の進む21世紀、「今はだれでも車を運転するから…。」などと言ってはいられなくなるのではないでし ょうか。 例の福祉施設では、職員の方だけでなく、入所している方もたくさんの本を借りていたそうです。
「あんな所にまで図書館のサービスが行き届いているんだね。同じ山の中でも大違いだね、どうせだったらこっちに家
立てちゃおうか。」そう考える人、少なくないかもしれませんね。
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