リクエスト制度とは何か読みたい一冊の本(欲しいと思っている情報)を確実に利用者の手に届けるためのシステム
のことです。 利用者は読みたい一冊の本を求めて図書館にやってきます。その一冊を確実に手渡すために図書館内に様々な工
夫がされているということは前回お話したとおりです。さて、図書館に目的の本がない場合です。 図書館は図書館同士のネットワークを使ってその本を探します。図書館同士で本を貸し借りすることを相互貸借とい
いますが、自館(自分の図書館)に無い本は、近隣の図書館や県立図書館、場合によっては大学図書館や国立国会 図書館などから借りて利用者に提供してくれます。 私は日常的は中津川市立図書館を利用していますが、この図書館を通して、瑞浪図書館や多治見図書館、愛知県
の鶴舞図書館などの本を提供してもらいました。面白かったのは岐阜県の図書館を使って長野県の池田町図書館の 本を提供してもらったことです。長野県に住んでいながら、岐阜県の図書館を通して、長野県の図書館の本を提供して もらわざるを得ないことに(何しろ身近に公共図書館がないのですから)何とも複雑な思いがしました。 相互貸借の場合、一般的には県立図書館を利用することが多いようです。中津川市立図書館の場合は、当然岐阜
県図書館を利用することが多く、私が提供してもらった本でも、岐阜県図書館のものが一番多かったと思います。 市町村立図書館をバックアップするという意味で充実しているのは滋賀県です。滋賀県の県立図書館と市町村立図
書館の協力システムはすばらしく、県立図書館の貸出冊数は他県の何倍にもなります。 長野県でも、最近は市町村立図書館のバックアップとしての機能が注目され、充実してきています。
この一〇月に行われた長野県図書館大会での報告によると、ここ数 年で長野県立図書館の相互貸出件数は大
幅に増え、平成五年の一六三八冊から、平成九年には十倍以上の一八三三五冊にもなっているとのことでした。 なお、リクエスト件数の多い本や他館から借りることのできない本などは購入し、その図書館の蔵書として提供してく
れます。 利用者がリクエスト制度を利用することによって、その図書館の蔵書構成そのものも変わってくるのです。
図書館は利用者のためにあるのですから、当然のことといえるでしょう。
「どうもこの図書館堅苦しい本ばかりで面白くないなあ」と思ったら、ミステリー小説やハウツゥー本など自分が読みた
いと思う本をどんどんリクエストしてしまえばいいのです。 図書館の利用者サービスはどんどん広がり充実しています。長野県内を見ても次々と新しい図書館が作られていま
す。その中でひとり木曽郡だけが取り残されていていいのでしょうか。 来年は木曽郡で長野県図書館大会が行われます。木曽郡にも新しい図書館の風が吹くことを期待します。
それではみなさん良いお年を。
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