990307
図書館大会にほしい利用者の視点


 毎年十月に長野県の図書館界の一大イベント、長野県図書館大会が開かれます。

 これは、長野県内の公共図書館・学校図書館関係者や母親文庫関係者などが集まって、よりよい図書館のあり方
 や、読書活動の方向などを話し合うというものです。

 さて、昨年の図書館大会は飯田市で開催され、公共図書館部会(話し合いはいくつかの分科会に別れて行われま
 す)や合同部会(公共図書館関係者、母親文庫関係者、学校図書館関係者が一堂に会する分科会)では、図書館未
 設置地域解消について話題になりました。

 私たち木曽の図書館を考える会も、会の活動をレポートとして発表させていただきました。

 さて、今年はその図書館大会が木曽郡で開催されます。

 図書館未設置地域の解消とはとりもなおさず「木曽に図書館を」ということでもあります。木曽にとってこれほど切実な
 課題はありません。昨年の話し合いが継続され、更に発展することを望みたいものです。

 ところで、毎年図書館大会に参加して気になることがあります。それは図書館大会の中に一般の利用者の視点が欠
 けているということです。

 図書館大会の中心になっているのは公共図書館の館長さんたち、学校の先生、PTA母親文庫の方々です。

 利用者に近いといえば母親文庫の方々なのですが、その活動の様子を見るとかなり専門的でもあり、利用者というよ
 りは運営する側により近いような気がします。

 しかし、実際の図書館の主人公は利用者(学校図書館なら児童・生徒)ではないでしょうか。

 図書館未設置地域の問題に関していえば、長野県内にも図書館設置運動に長くかかわっている人や団体がありま
 す。

 そうした人たちの声を聞くことこそ図書館にとっては大切なことなのではないでしょうか。

 図書館未設置地域の問題、図書館の自由やプライバシーの問題など、利用者の視点で考えるべき問題こそ、図書
 館の本質的な問題なのですから。




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