990829
動き始めた木曽の公民館図書室1

 私たち、木曽の図書館を考える会では、郡内の図書館や公民館図書館の発展を願って、毎年その活動状況の調査
 をしています。その結果については会報などで報告していますが、ここ数年、公民館図書室の中に少しずつ動きが見え
 てきました。

 もちろん、図書室ごとに違いはあるのですが、利用者のための利便を図って、場所を移転したり、開放時間を長くした
 りしています。そうした地道な活動もあり、じょじょに貸出冊数も増えてきている図書室が少なくありません。

 郡内の図書室で一番活動が定着しているのは上松町でしょう。私たちが調査を始めた5年前から、貸出数は郡内10
 の図書室のうちでは群を抜いていました。

 広いスペースと比較的豊富な図書、小学校の隣という設置条件も良かったのかも知れません。また、毎土曜日に開
 放しているのは郡内でも上松町と木祖村だけです。

 上松町では1974年に長野県図書館大会が開催されています。その遺産が公民館図書室の充実と言う形で残されて
 いるのではないでしょうか。

 木曽福島町では数年前に図書室を公民館(福島会館)から、道路を挟んだ対面にある健康センターの一室に移転し
 ました。また、移転に伴い、貸出の手続きも健康センターの職員が行い、利用者のプライバシーにも配慮がなされるよ
 うになりました。

 蔵書も、子供向けの絵本やベストセラーなどに重点を置くとともに、アンケート箱を設置して、利用者の意見を多く取り
 いれています。なお、図書購入費は郡内10の図書室のうちでは最も多くなっています。

 健康センターは検診などで小さな子どもとそのお母さん、また、多くのお年寄りが集まる場所で評判が良く、この図書
 室を訪ねると、いつも誰かしら利用者がいます。もちろん図書の貸出冊数も目に見えて増えており、昨年度(1998年度)
 の貸出冊数は、調査を始めた1994年度の4倍にもなっており、郡内では1番のものとなりました。

 もちろん、楢川村の図書館の実績とはくらべものにならないかもしれませんが、予算や人手の少ない公民館図書室で
 も、努力と工夫によってまだまだサービス向上の余地があるようです。





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