990914
動き始めた木曽の公民館図書室2


 昨年から今年にかけて一番変化した公民館図書室は、大桑村の公民館図書室ではないでしょうか。この図書室につ
 いては今年の3月にも紹介していますが、もう一度紹介したいと思います。

 大桑村公民館図書室は、以前は中央公民館の2階の一室にありました。しかし、場所が狭いこと、2階で入りにくいこ
 となど地域住民からの評判はあまり良くありませんでした。

 そうした住民からの声にこたえて、数年前から公民館の1階(地階)に置かれました。

 しかし、手続きの関係で本の借り出し、返却には教育委員会事務室に入らなければならず、なんとなく敬遠されがち
 でした。

 そこで、この4月からは、1階の図書室の入口から直接出入りが出来るようになり、貸出手続きも自分で自由に出来
 るようになりました。貸出方法は貸出簿に書名と名前を記入するだけで良く、利用者のプライバシーの問題などはある
 にせよ、今郡内では一番敷居も低く利用しやすいものとなっています。そのため、今年度の調査では図書の貸出数は
 前年度の1.4倍にもなっています。それをうけて、予算も前年比で1.5倍になっています。

 こうした変化の裏には、教育委員会・公民館の住民に対する信頼があります。日本図書館協会が発行している「町村
 図書館づくりQ&A」というパンフレットの中の図書の盗難に関する項目で、「図書館の主人公は地域の利用者。図書
 館の運営は信頼関係の上に成り立ちます。」と語っています。盗難を恐れる気持ちは分かりますが、かといってはじめ
 から利用者を疑い敷居を高くするようでは図書館(図書室)としては失格でしょう。

 「住民信頼」という意味でも大桑公民館図書室の英断には拍手を送りたいと思います。

 住民信頼の意識は昨年度からのボランティアによる土曜日の図書室開放という形でも現れています。

 大桑村内にはいくつかの読書サークルがあり、その会員が自主的に図書室の土曜日開放の当番を行っています。
 平日にはなかなか利用できない人にも好評で、貸し出しの多くがこの土曜日に集中しているようです。

 大桑公民館図書室は役場のとなり、保健センターや商工会の近く、中学生が通学で利用しているJR大桑駅にも近
 く、さらに新しい医院が近くに開設されるということで、場所的にもかなり恵まれています。

 今後、、開放時間を延ばす方策も検討していただきたいところですが、ラウンジを設けるなどスペース面で改善を加え
 たり、ベストセラーや中高校生などに人気のある文庫本をそろえるなどの工夫をしていけば、ちょっとした図書館に負け
 ないくらいの伸びが期待できるのではないかと思います。






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