前回までは、公民館図書室の動きに着いてお話してきましたが、今木曽郡において一番元気がいいのは、各地の文 庫活動や読書活動ではないでしょうか。 現在郡内の各地にお話サークルや文庫活動のサークルがあり、毎月のようにどこかで、お話会や研究会が開かれて
います。 そうした活動の老舗としては木曽福島町の「しののめ」や大桑村の「大桑子どもの本の会」があります。
「しののめ」はPTA母親文庫のOBが集まって始めたもので、毎月のお話会や施設の訪問などを行ってきました。「し
ののめ」のお話には定評があり、会員の中には更に発展して朗読ボランティアの活動をされている方もいらっしゃいま す。 また、大型紙芝居、パネルシアターなどの制作にも積極的で、今までに制作したたくさんの財産もあるようです。
このようにPTA母親文庫が母体となったサークルはお話サークル、読書サークルと形態はさまざまですが、郡内にも
この外にいくつかあります。 今日、趣味・余暇利用の多様化などによってPTA母親文庫もやや低迷気味と言われています。また、各方面から母
親文庫のあり方についてさまざまな意見が出されていますが、こうしたお話サークルの誕生などは母親文庫の残したす ばらしい財産と言えるでしょう。また、こうした形は今後の母親文庫の進むべき形の一つの指針になるのではないかと 思います。 「大桑子どもの本の会」は保育園の保母さんや地域のお母さん方が中心となって始めた、子どもの本の学習会のサ
ークルです。もちろん、毎月の例会では会員が持ちよった、話題になっていたり、お勧めと思われる絵本や児童書を紹 介しあいます。また、読み聞かせ・ストリーテーリングなどテーマを決めて学習会をすることもあります。 例年、講師を招いて子どもの本に関する講演会なども行っており、過去には理論社の小宮山量平氏、「グリックの冒
険」などで有名な斎藤惇夫氏なども来ています。また、恒例になっているお話会には、木曽郡内外から多くの子供たち とお母さん方が集まっています。 「大桑子どもの本の会」は同じ村内の読書サークル「なずな」とともに、前回紹介した大桑公民館の図書室の土曜日
開放のボランティアにも取り組んでいます。 これらの「子どもたちに多くの本に出会ってほしい、より良い本に出会ってほしい」と言う願いは図書館のない木曽郡
にあっては切実なものです。それぞれに忙しい中、会を運営し、活動に参加しているお母さんや先生方はそうした願い に支えられてがんばっていると言っていいでしょう。 最近では行政や公民館でのバックアップも充実してきているようですが、ぜひ、より多くの人にこうした活動の存在を
知っていただきたいと思います。特に、男女共生がキーワードとなっている今日、お父さん方には理解だけでなく積極 的な参加をお願いしたいと思います。
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