木曽八景 | |
木曽八景は、近江八景になぞらえて1743年前後に尾張藩の書物奉行をしていた松平君山が木曽路を訪れて作ったともいわれ、一説には尾張の俳諧師、横井也有が作ったともいわれています。 木曽路の北から次の八景があります。 ■徳音寺の晩鐘(日義村) 木曽義仲の菩提寺である徳音寺。晩秋の夕暮れに、この寺の暮六つの鐘の音が山村の風景に響き渡る様子は荘厳である。 ■御嶽の暮雪 (開田村、三岳村、王滝村など) ■棧の朝霞 (上松町) ■寝覚の夜雨 (上松町) ■風越の晴嵐 (上松町) ■駒の夕照 (木曽路各地より) ■小野の瀑布 (上松町) ■与川の秋月 (南木曽町) ※なお、実際の木曽八景は心象風景とも言うべきもの(例えば徳音寺の晩鐘は、山里に響きわたる鐘の「音」であり、写真にできない…。)もあり、ここには江戸時代の画家、池井祐川父子による版画を掲載しました。 |
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(背景は夕焼けに浮かび上がる御嶽山) | |
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木曽義仲の菩提寺である徳音寺。晩秋の夕暮れに、この寺の暮六つの鐘の音が山村の風景に響き渡る様子は荘厳である。 |
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■御嶽の暮雪
(おんたけのくれゆき) 5・6月頃に霊峰御嶽山の残雪が夕暮れ時に薄紫色の山肌に美しい模様を描き出す。 |
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■棧の朝霞
(かけはしのあさがすみ) 古来から危ういものの代名詞であった木曽の棧付近が初夏の頃に、木々の緑、木曽川の藍、花崗岩の白い岩肌などが朝もやの中に霞んで見える景色 なお、「朝霧」となっている文献もあるが、「霞」が正しいようである。 |
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■寝覚の夜雨
(ねざめのよさめ) 中山道随一の名所「寝覚の床」一帯が、梅雨の頃の夕暮れに、時雨に濡れて墨絵のようになった景色。 |
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■風越の晴嵐
(かざこしのあおあらし) 初夏の頃に、木曽馬発祥の地と言われる「風越山」が燃え立つような緑の草山となり、そこを夏風が吹き渡り草がそよぐ様子。 |
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■駒の夕照
(こまのゆうしょう) 木曽の各地から眺められる木曽駒ヶ岳連峰が、夕日に映えて赤紫色に照り輝く景色。 |
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■小野の瀑布
(おののばくふ) かつての中山道上松宿のそばにある名所、「小野の滝」が流れ落ちる様子。 |
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■与川の秋月
(よがわのあきづき) 南木曽町の与川地区坂本平から眺められる、木曽随一と言われる仲秋の名月。 |
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