円形脱毛症体験記
イラスト 「円形脱毛症」…精神的なストレスなどが原因で、突然頭髪が円形に抜け落ちてしまう病気ですが、そんなもの、マンガの世界の話だと思っていました。
 自分の身にその症状が現れるまでは…。(苦笑)
 ここでは、私が何回か(!)患ったこの病気についてその時の体験を紹介します。

1回目
 最初に発症したのは、’91年の3月でした。
ある日曜日の朝、寝ぼけながら頭を掻くと、指先に「ぺたっ」と頭皮が直接触れる奇妙な感触が…。
 あれっ?と思って鏡に向かって見ると、頭の左側の中ほど、ちょうど7:3に分けた分け目のあたりに1円玉くらいの円形ハゲができているではありませんか。
 で、慌ててよーく確かめると、つむじの横のあたりにも1円玉大のハゲができているし…。
 突然の事で「がーーーーーーん」と大ショックを受けました。
 慌てて病院の皮膚科に行ったのですが、医者の話によると典型的な円形脱毛症で、この病気は科学的原因もよくわからず、根本的な治療方法はないそうで「気休めだけど…」という塗り薬をもらってきました。
 早期ガンなら完治できるほど医学が発達しているのに、この分野に関してはそんな現状だということを知り、2度びっくりしました。
 その後、いきつけの理髪店に行き「円形脱毛症になったちゃった」と言いながら散髪をしてもらっていると、「あれ? ここにもあるよ」と、後頭部の下のあたりにあるのを発見され、ハゲは計3カ所にできているのが判りました。
 発見してから約1ヶ月くらいは部位が拡大し、500円玉大になってしまいました。最初は、このまま拡大していき、丸ハゲになってしまったらどうなるのだろう…とか、色々心配をしました。
 原因としては、当時、仕事の部署が変わって一年半が経過し、仕事が面白くなり始めた頃だったんですが、自分ではどうにもならないいくつかの壁に突きあたり、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていたのが思い当たります。
 更に、その直後の4月からまた職場が変わり、ますますストレスが溜るようになってしまったのです、最初はすごく気にして、髪形を変えたりしてハゲの部分をカバーしたりしていましたが、そのうちに面倒くさくなり、他人に見えてしまっても気にしなくなりました。
 半年ほどそのままの状態でしたが、秋頃になって、ふと気がつくとつるつるだった頭皮の部分に産毛が生えてきました。生え始めると早いもので、産毛が一度抜けて、細い毛が生えてくるとそれが太くなり、冬が来る頃にはすっかり治りました。

2回目
 95年5月、洗髪していたときに、あまりに抜け毛が多いため、「もしや」と思い、風呂上がりに鏡でチェックしたところ、側頭部に発見しました。
 この時はちょっと個人的な問題で色々と悩んでおりまして、つい、発症してしまいました。(苦笑)
 その時は1カ所だけでしたし、『治る』という事が判っていましたので、「ああ、またか」と心に余裕があり、3カ月くらいで完治しました。

3回目
 95年12月、2回目と同じ原因でストレスが溜まり、「そろそろかな?」と思いって鏡を見たら、やっぱり側頭部に100円玉大のハゲを発見。
 この時も「ちぇっ、しゃーないなー」程度の捉え方でしたので、春までに完治しました。

 罹患してみて…
 どうも、円形脱毛症になったからと、くよくよすると更にひどくなるようで、最初の発症の時に「なぜ自分が…。」と、悩んだため、1円玉程度のものが、500円玉大に拡大し、更に2カ所も飛び火したのだと思います。 
 また、そのために治癒が遅かったのかも…。2、3回目は「慣れて」しまったためか治癒も早かったように思います。
 円形脱毛症は、一度発症すると、花粉症のように再発があるようですので、ストレスを溜めず、発症させないのが一番のようです。
 円形脱毛症の部位は、毛根の部分に髪の毛の部分がなくなってしまうため、触ると、他の頭皮の部分より陥没しているように感じます。また、当然ですが毛が全くないため、つるつるのすべすべ状態になっています。

さて、4度目(笑)です。
 実は今、発症している真っ最中なんです。1月頃に発見しました。
 原因はよくわかりません。別にストレスは感じていないんですが…。もう、クセになってしまっているのかも。
 でも、せっかくですから(笑)、このHPのネタにすることにしました。
 今回はできた場所が珍しくて、頭髪と髭の境界線あたりなんです。
 髭の部分なら、毛がなくなってしまっても剃る手間がなくなるから、いくら脱毛症になってもいいかも…。(笑)
 今回は写真も撮れますので、治癒までの様子も載せていけるかもしれません。 
罹患前
 罹患前の写真です。

 一応、以前からの無毛部分ではなく、確かに抜けたのだと
 いうことで、対比のために…。

円形脱毛症1
’98/3/15の状況

 アップで見苦しいのはご勘弁を…(苦笑)
 分かりやすいように、ヒゲを剃る前に撮ってみました。
 中央の長楕円の部分が患部です。

 それにしても、こんな部分まで円形脱毛症になるとは…。
 まあ、頭髪ではなかったから、よしとしましょう。(笑)

行きつけの床屋でも「こんな所にできるのは珍しい」
と言われました。

 4月20日現在、多少ですが部位は拡大し続けています。
7/3の状況

’98/7/3の状況


 発症後半年経過したのに、まだこの状況…。
 まあ、少しですが、生え始めてきました。

9/12の状況
’98/9/12の状況


 8月に入って、急速に治ってきました。
 もう、ほとんど元通りです。
 この患部の場合は、産毛が生えてくる過程がほとんどなく、
 直接剛毛が生えてきました。

 やっぱり、円形脱毛症はほっとけば治るのですね。


 さて、この部分は治ってくれたけど…。(苦笑)

 いーかげんにしてくれっっっ! の 5回目! (ちょい涙)
5回目だぁ。
 7/4の状況


 ’98/7/2の風呂上がり、
 ドライヤーを使っていると、
 指に触れる、いやぁな感触。
 鏡に向かってみると…。
 またかよぉぉぉぉぉ!!!

 で、5回目です。(苦笑)
 場所的には3回目と同じ所。
 原因は、仕事上のストレス…でしょう。
 4月にまた職場が変わり、ちょい難しい立場になったため、
 色んなとこで板挟みになって、
 精神的に辛いのです…。(涙)

患部のアップ9/12
 9/12の状況
 (患部のアップ)
 うまく写っていませんが、ツルツルの状態が終わり、
 産毛が生え始めてきました。

 位置的にあまり目立たないので、ほとんど気にすることが
 ないのが良いのかもしれません。



早く治ってくれえい!!! (笑)

12/1の状況
 もういいかな〜と思って、「直ったよ〜」という写真を撮ってアップしようと思ったら…。
 なんと、直った患部の数センチ前方にまた1円玉大の新たな患部が…。
 もう、写真を掲載する気力もありません………。(T_T)
 という事で、私にとってこの病気は『不治の病』のようです。(苦笑…)←力のない笑い
’99/5/1の状況
 なんとか、患部は完治しました。
 でも、何となく全体的に薄くなったような気が…。(苦笑)
 もうあまり悩まないようにしたいと思いますが、
 自分ではそう思っていても、体は正直なのかもしれません…。(^^;)

完治写真 ’02/9/30の状況

 ちょっと時間が空いてしまいましたが…。

 ということで、完治した証拠に髪を短く、坊主頭にして証拠写真を撮ってみました。(笑)

 上の写真と見比べて下さい。
 脱毛部分は見あたらず、完全に治っています。

 このページを作ってから、おおぜいの円形脱毛症に悩む方からメールをいただきましたが、ご心配なく。円形脱毛症は必ず治ります!

 はっきり言えば、病院でもらう薬はあまり効きません。
 一番良いのは、ストレスを溜めないように、あまり悩まないように、治るのを信じて待つことです!!

←MENUへ