1月18日、前年10月に前副知事の候補を破って当選した田中康夫県知事が、当選後初めて木曽に来ました。 田中知事は投票日前日という大事な日に、通常なら大票田である都市部で遊説するのが通例なのに、 まだ足を踏み入れていないという理由で、およそ票とは結びつかない、過疎地の木曽の村々を回るという ちょっと大胆な行動をして地元民を感心させました。 当選後は、公共事業の見直しを進める中で、木曽を縦断する国道19号の代替道路となる「木曽川右岸道路」の 建設推進の方針をいち早く打ち出していました。 前泊した知事は、早朝より郡内各地を精力的に視察し、夜は県の合同庁舎の講堂で車座集会が開かれました。 私も、たまたま空いていた最前列に陣取り、この集会に参加してきました。
知事は、前日から風邪気味で熱があり、赤沢自然休養林視察の折、雪の中を1時間半歩き回ったため昔の交通事故で 骨折した足が痛むということで、集会中、時折辛そうな表情を見せることがあり、 最前列に座っている私には、その様子がよく分かったので、ちょっと同情してしまいました。 今回の集会では、やはり右岸道路の関係の発言が多かったのですが、冒頭に知事が方針を説明したことを無視して、 用意してきた質問を立て板に水で読むだけの発言者が見られて、聞いていて嫌になる事もありました。 (その事は、さっき知事が明確に言っていたぞ!あんた、聞いてなかっただろ!) と心の中で突っ込みを入れつつ、イライラする場面も多かったです。 終盤、よせばいいのに私も挙手をして質問をしてしまいましたが。(笑)
神戸の震災の事や、子どもたちの将来の事を語ると、 感極まって、つい涙目になってしまう、「泣き虫やっちゃん」。
次々発言する参加者。マスコミの取材もすごい。
風邪による熱と、足の古傷の痛みに加え、 あまりに下らない質問(?)に疲れ果て、つい下を向いてしまうやすおちゃん。
集会終了後、かの有名な名刺欲しさ(笑)にやすおちゃんのもとに集まる群衆。
で、コレが世を騒がせた件の名刺です。
田中県知事のやり方が100%支持できるというわけではありませんが、 少なくとも今までの長野県では普通だった、「県庁至上主義」
、悪く言えば 市町村にとっての「恐怖政治」
が一掃され、お上(県)からの押しつけばかりでなく、 県民の声を聞いてもらえるという点だけでも、県民の一人としては嬉しいことです。 ただ、集会での私の質問に対して、その後、ある種の圧力があったのに、 県の古い体質が残っているのを痛感しました。残念です。
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