大桑村でストーンサークル(環状列石遺構)が発見される
大桑村でストーンサークル(環状列石遺構)が発見されたという話を聞いて、
不思議大好き、遺跡大好きの私はさっそく取材に行ってきました。
(遺跡全景:石灰で白い円が描いてあるのは住居跡などのマーク)
場所は大桑村の伊奈川沿いの大野という丘陵地で、新聞によると、
これだけはっきりとストーンサークルが確認できる遺跡は県内初で、
時代的には縄文時代中期後半から後期初めにかけてのもの、
住居跡とセットで見つかったのは全国的にも珍しいとのことでした。
ストーンサークルの直径は約20メートルで、幅は2メートルほど。
完全な円形ではなく一部が切れた「C」型でした。
近くに寄ってみると、石は案外まばらにある感じです。
近くには、直線上の列石遺構もありました。
直線上の列石の向こうに環状列石が見えます。
私としては、昔見に行った青森県の「大湯環状列石」を想像して行ったのですが、
それほど大規模な物ではなく、また、きっちりと形作られたものではありませんでした。
列石を形作っている石は丸みを帯びたもので、近くの川から採取してきたものではないかと
想像されましたが、この遺跡は川からはけっこう標高の高い所にあり、石を運搬するのも
容易でなかったのではないかと想像されました。
大昔の人が、そんなに苦労して何の目的でこういうものを作ったのでしょうか。
身近にこんな不思議な遺跡があるなんて意外でした。