例年だと夏から秋にかけて私自身の目撃数は5頭未満であった。ところが1998年は春先の遅霜が皆無だった影響か、6月に初見、フジに産卵を確認し当地での第1化、そしてその成虫がクズに産卵し、第2化も確認した。第1,2化を通じて卵、初令から終令に至る各ステージの幼虫も多数採集し、飼育したが全く寄生されておらず全て羽化した。自然状態での個体数も爆発的に増えたようで、紙吹雪のように飛翔する本種を10月19日まで観察した。ツマグロヒョウモン
10月4日、隣村の日義村においてノコンギクで吸蜜中の1♂を発見し、幸いにもネットインできた。「月刊むし」短報特集号へ投稿済みである、また、数年前にも楢川村で本種を採集し「蝶研フィールド」に記録してある。クロコノマチョウ
なお、その約40日後の11月14日には県南部の柿其渓谷入口で4♂、1♀を目撃し内1♂、1♀を採集できた。
10月5日、楢川村奈良井にて1♂を採集。長野県では下伊那地方に土着も確認されているが、木曽谷北部での記録は初めてと思われる。これも本年の異常気象の産物か。他1件を加えて「蝶研フィールド」へ投稿予定。