

・シマリスってなに?
げっ歯目のリス亜目シマリス属に属します。
特徴は、背中に5本の線の模様があります。
前肢は4本(親指が退化して痕跡だけ残っている)の指を持ち、後肢は5本の指です。
しっぽは細く、しま模様。よくイラストにある太くてしま模様のあるしっぽのリスは存在しないはずです。
あれはホンドリス(しっぽが太く、立ち上がっているが、からだに「しま模様」がない。)とぼくたちシマリスをあわせた想像上のものと思います。
北海道にはエゾリス(しま模様がない)とシマリスが住んでいますが、基本的には、シマリスは地面の上と地面の下の巣穴、エゾリスは木の上というように棲み分けがされているそうです。
・ひとりが好き
独居性が強く繁殖期以外は単独生活をしています。なわばり意識が強く、同じケージで飼うと昨日まで仲がよかったのに、急にかみ合いのけんかをするといったことをよくききます。
ケージの中に「ひとりぼっちでかわいそう」といわれますが、ひとりの方が好きなのです。
・貯蓄性
秋になると冬に備えて木の実等を巣に蓄えるようになります。両側のほほ袋に木の実などを入れてせっせと巣穴に運び込みます。
郵便貯金のマスコットになったのはここからだとも聞きました。
一度に運ぶ量は大したことはないのですが、根気よく運ぶのでけっこうな量になります。
昔、北海道では、ぼくたちのせっせとトウモロコシの実を運ぶ姿を見て、(それだけが原因ではなかったとは思いますが)農業に嫌気がさして離農してしまったという話を聞いたことがあります。
この頃になると、凶暴性が増してきて「噛みリス」と呼ばれたりします。
