パソコン遍歴

SHARP X1−TURBO 

 秋葉原を歩いていて展示処分品を衝動買いしてしまう。

 NECのPC−8801にやや押され気味の頃、MZシリーズとは別に、SHARPの家電部門が作り出した、X1シリーズの後継機。
 この少し前、X1−Dという3インチ規格のフロッピィを積んだ機種が登場したが、3.5インチ規格に押され日の目を見なかった。
 このあとこのシリーズは「TURBO−Z」「X68000」へと流れてゆく。
 5インチフロッピィディスク2基を搭載し、テレビチューナー内蔵。リモコン、タイマーによる「ON/OFF」。「テレビを見ながらプログラムができる。」というマルチメディアの走りのような機種。
 「スーパーインポーズ」というビデオ編集機能も付いていて、映画館で移したと思われる海賊版ビデオの字幕スーパーがこの機械により作られていたという話も聞いた。
 これもMZ-2000と同様、「クリーンコンピュータ」設計で、フロッピィからBASICを読ませて立ち上がるもの。とはいえカセットデッキに比べれば格段の早さ。

 カラープリンタを買ってみたものの、熱転写のカラーリボンのため、そのリボンの消費量、コストの高さに驚きほとんど使用しなかったものです。 この頃、愛知県のソフト会社「MASH」でつくられた「ビジレス」というリレーショナルデータベースと表計算機能を併せもったソフトに出会い、データベースの基本や、プログラムの組み立て方についてもいろいろ覚えることができました。
 まだ周囲では、パソコンなどは仕事に使うものではないと思われており、自分の機械を仕事に使っていても、「おもちゃだ」「遊んでいる」などと言われたものでした。
  買ったゲームはほとんどなし。それでも「ザナドウ」というRPGは息子が喜んでやっていましたが、ファミコンで遊ぶ友達とは話が合わずちょっぴり気の毒でした。