パソコン遍歴

   SHARP MZ-2000

パソコンが欲しくてたまらずにいたときに、これならと思って買ってしまった機種。
この前の機械がMZ-80B。往年の名機。 パソコンの草分け。 
これをマイナーチェンジした機種がこの MZ-2000。 8ビット機、Z80を搭載しメインメモリ64kというスペックだった。
SHARP独自のいわゆる「クリーンコンピュータ」。今でいえばBIOSだけで売られていたようなものかもしれない。
これにBASICとかマシン語、COBOLやFORTRAN、果てはC言語までカセットテープから読み込ませることによりいろんな種類のコンピュータになるというもの。
 標準でBASICのテープがついており、これをカセットデッキから読み込ませるのに約4分くらい掛かり、そのあとさらにプログラムの入ったカセットテープを読ませることにより、ようやくゲームや仕事に使えるというもの。

 この時間の焦れったさが、BASICをROMで持っていた他のメーカーのマシンに負けた原因なのかもしれない。
(いまのノートパソコンのWINDOWSが起きあがるまでの時間とあまり変わらない気もするが。)

 CP/Mと併せCOBOLと マシン語のテープを購入して少しはかじってみたものの、BASICを始めとして、このころ覚えたものはいったい何だったのだろうかと考えてしまう。
 
 それでも、このころ覚えたBASICの「IF分岐」や「FOR〜NEXT」などによるプログラムの組み立てが、現在のデータ処理に役立っているような気がします。また学校を卒業してからようやく数学の基礎の部分がわかったこともありました。
 プログラムの保存もカセットテープに行うもので、夜中にプログラムを組んで動かしたところカセットデッキへのアクセス音(カチャッ、ジーの繰り返し)の騒々しさに生まれたばかりの長男を起こしてしまうかもしれないと機械を持ったままあわてて押入に飛び込んだこともありました。
 この機械は拡張ポートをつけてプリンタ、カセットテープに換えてクイックディスク(一時期どこかのゲームマシンに付いてた)をセット、そしてカラーモニター(RGBによるテレビ出力)までアップをしました。